みなさん、新年明けましておめでとうございます。昨年もたくさんの方々に「在宅情報マガジン てまり」をご覧頂きありがとうございました。本年もよろしくお願い致します。さて、お正月はいかがお過ごしだったでしょうか?ご家族と楽しく過ごされたり、ゆっくりされたことと思います。食べ過ぎたりしていませんか?
今回は、『 骨粗鬆症に関する知識及び治療法について 』をご紹介いたします。
骨の強度が低下して、骨折しやすくなる骨の病気を「骨粗鬆症」といいます。骨粗鬆症により骨がもろくなると、つまずいて手や肘をついた、くしゃみをした、等のわずかな衝撃で骨折してしまうことがあります。
加齢によって骨密度が低下するのは、女性ホルモンの分泌量減少に加えて腸管でのカルシウムの吸収が悪くなったり、カルシウムの吸収を助けるビタミンDをつくる動きが弱くなるなどの理由があります。また、食事量や運動量が減るといった生活習慣の変化も関係します。
ダイエットによる栄養不足は、骨粗鬆症の原因になります。若年期に極端なダイエットをすると、将来の骨密度に悪影響を及ぼします。運動量が少ない人も、注意が必要です。
特定の病気や、服用している薬が原因となって発症する骨粗鬆症もあります。原因となる代表的な病気としては、副甲状腺機能亢進症などの内分泌疾患、関節リウマチのほか、糖尿病をはじめとする生活習慣病で頻度が高いとされています。また、薬の副作用による骨粗鬆症では、代表的なものにはステロイド薬の長期服用があります。
★原因となりやすい代表的な病気
その他、日常のこんなことも骨粗鬆症に気づくきっかけになります。
① 問診
医師から骨粗鬆症に関する質問があります。食事や運動、生活習慣に関することなど様々ですが、これらは診断する上で大切な手がかりとなります。
② 骨密度検査
医師から骨粗鬆症に関する質問があります。食事や運動、生活習慣に関することなど様々ですが、これらは診断する上で大切な手がかりとなります。
③ レントゲン検査
骨折や変形の有無等、骨粗鬆症と他の病気とを区別するためにも必要な
検査です。
④ 身長検査
25歳のときの身長と比べどのくらい縮んでいるかは、骨粗鬆症を診断するうえでの指標になります。
⑤ 血液・尿検査
骨代謝マーカーという検査により、骨の新陳代謝の速度を知ることができます。この検査は、骨粗鬆症を他の病気と区別するためにも行われます。
◎ 薬による治療:骨粗鬆症の薬は大きく3つに分類されます。
骨吸収を抑制する薬
骨の形成を抑制する薬
その他
◎ 運動による治療:骨を強くする運動療法
一般的に骨を強くする運動TOP3
1.ウォーキング 2.ジョギング 3.エアロビクス
◎食事による治療:骨密度を低下させない食事療法
1.カルシウム 2.ビタミンD 3.ビタミンK
★ カルシウム
牛乳・乳製品、小魚、干しエビ、小松菜、チンゲン菜、大豆製品など
※ カルシウムの摂取推奨量は、1日700~800㎎です。
★ ビタミンD
サケ、ウナギ、サンマ、メカジキ、イサキ、カレイ、シイタケ、
キクラゲ、卵 など
★ ビタミンK
納豆、ホウレン草、小松菜、ニラ、ブロッコリー、サニーレタス、キャベツなど
「骨にはカルシウム!」と思いがちですが、たんぱく質・ビタミンD・ビタミンKなど、骨を作るさまざまな栄養素を、日々の食事でどれだけたっぷりとるかにかかっています。
「食事バランスガイド」は、望ましい食生活についてのメッセージを示した「食生活指針」を具体的な行動に結びつけるものとして、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかの目安を分かりやすくイラストで示したものです。
厚生労働省と農林水産省の共同により平成17年6月に策定
骨の健康にかかわる栄養素は多く、バランスのよい食事を心がけることが骨粗鬆症予防の基本です。なかでも骨の材料となるカルシウムは欠かせません。日本人はあらゆる世代でカルシウムが不足しています。
いかがでしたでしょうか?今回は、骨粗鬆症についてご紹介しました。レシピ等ぜひ活用してみて下さい。健康な食事を心がけ、骨粗鬆症のみならず他の病気にもかからないようにしましょう!
Q1; 体内のカルシウムの99%は骨や歯の中にある
Q2; 以前より身長が低くなることは骨粗鬆症の可能性がある
Q3; 骨粗鬆症の薬物治療は半年で治る
Q4; 骨密度を低下させないようにするにはビタミンCを摂取するとよい
Q5; 太陽に当たったほうがよい
大牟田の医療・介護施設情報を掲載しています。どなたでも好きな写真を投稿できるギャラリーを製作いたしましたのでご紹介いたします。
次号は「 転倒予防につなげる知識と運動 」をご紹介します。
<回答> Q1;〇 Q2;〇 Q3;× Q4;× Q5;〇