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広報誌Web版『お屠蘇を作ろう』

みなさん、こんにちは。早いものでもう師走です。朝晩はとても冷え込み、日中でとても寒くなりましたね。体調は崩されていませんか?インフルエンザや新型コロナウイルスの感染が流行っていますので、自分で出来る対策をしっかりと行いましょう。

過日、『お屠蘇を作ろう』の健康教室が開かれたので紹介していきます。

はじめに

お屠蘇の歴史

中国の書物の中にお屠蘇が登場するのは6世紀ごろに華佗が作ったと言われる。

華佗:三国志の時代にいたとされる医師。逸話として、

・毒矢で傷ついた関羽の右腕の肘の骨を削って毒を除いた。

・曹操の頭痛を治すために外科手術を提案したら投獄された。

お屠蘇の生薬構成

  1. 大黄
  2. 白朮
  3. 桂心
  4. 桔梗
  5. 蜀椒
  6. 鳥頭
  7. 菝葜

 

大黄

 

根茎には下剤の作用と駆瘀血作用がある。

白朮

 

お金がない~無一文状態のオケラの語源の1つ 健胃作用、利水(体の水分代謝を調える)作用がある。

https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003344.php

桂心=桂皮

 

シナモン。 体を温める作用、発汗・発散作用、健胃作用がある。

https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/005778.php

桔梗

 

のどが痛い時に飲む桔梗湯に入っている。 最近はトローチ等にも入っていることがある。

https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003359.php

蜀椒=山椒

 

体を温め、胃腸の働きを助ける。

https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003382.php

烏頭

 

トリカブト。 強心作用や鎮痛作用/血液循環改善作用などがあるが毒性も強い

菝葜( バッカツ )

 

バッカツは中国の生薬名。 サルトリイバラが和名の植物名。 つるにトゲが生えていて、猿も捕らえてしまうという意味。 解毒、消炎、利尿作用がある。

https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003495.php

お屠蘇を作ってみよう

▼クリックで動画を再生します▼

今回準備したお屠蘇用の材料

(ハーブや香辛料で代用) 使う目安
桂皮(シナモンスティック) 2本
丁子(クローブ) 1g
茴香(フェンネルシード) 1g
山椒(花椒) 0.5g
陳皮(オレンジピール) 1g
小荳蒄(カルダモン) 1g

 

作り方

  1. 上記の材料を3~6種類量りとり、お茶パック/だしパックに入れる。
    シナモンスティックと花椒は入れた方がお屠蘇らしくなります。
  2. 日本酒200mlとみりん100mlを混ぜ、合計300mlに①で作ったパックを一晩漬ける。
    赤酒を用いる場合はみりん不要。赤酒300mlにパックを一晩漬ける。

 

 

 

丁子(チョウジ)

 

体を温め、胃腸の働きを助ける。

 

茴香(ウイキョウ)

 

胃を強くし、痛みを止める。むくみをとる効果もある。

 

陳皮(チンピ)

 

胃を強くし、痛みを止める。むくみをとる効果もある。

https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003339.php

 

小荳蒄(ショウズク)

 

胃を強くし、消化を助けます。

おわりに

今回の、「お屠蘇を作ろう」のお話はいかがでしたでしょうか?

お屠蘇を飲んで1年間を元気に過ごしましょう!

 

 

 

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