糖尿病専門外来についてのご案内
食生活が豊かになって交通手段が発達した現代、多くの人が食べ過ぎ、飲みすぎ、運動不足、ストレスなど生活習慣上の問題をかかえており、 自動車の数の増加とともに、糖尿病患者もどんどん増え続けています。厚生省の調査によると、約10人に1人は糖尿病の可能性があるということです。 しかし、糖尿病は初期には自覚症状がないことが多いため、糖尿病と気付いていない患者さんや糖尿病と診断されていても治療を受けていない患者さんが 大勢いらっしゃいます。
これらを、糖尿病の三大合併症と言います。
三大合併症以外にも心筋梗塞、脳梗塞、閉塞性動脈硬化症などの血管の病気にかかりやすくなったり、抵抗力が弱くなって 感染症がなおりにくくなったりします。これらの合併症は10年くらい経過した頃に急に現れてくるため、症状が現れたときはすでに病気が進行してしまっていることも多く、 そうなるともとの健康な状態に戻すことは困難です。
糖尿病の大部分を占めるⅡ型糖尿病は、遺伝的な素因に乱れた生活習慣が加わることによって発症します。糖尿病は症状がないまま進行し、命をうばわれることもあるため、 サイレントキラー(静かなる殺し屋)との別名もある恐ろしい病気です。しかし、血糖を良好にコントロールしておけば、合併症の進行を防ぎ、健康な人と同じように 快適で長生きすることができます。糖尿病の素因がある人、糖尿病を疑わせる症状のある人は是非検査を受け、早期治療に結び付けて下さい。